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TANGO MODERNA vol.VII マリアの息子たち

2007年10月25日 17:46

世界的なバンドネオン奏者。
本場アルゼンチンのタンゴペア。
そして、元・宝塚の男役トップ。
この錚々たる共演者に対し、「演劇界の新進気鋭」と位置付けられたStudio Lifeの3人がどう立ち向かうのか。
そもそも彼らはこの舞台でどんな位置付けなのか。
「マリアの息子たち」という副題の意味は。
ていうかサタデナイトフィーバー?(あのチラシ)

てな具合で謎が謎を呼んだ、「TANGO MODERNA vol.VII マリアの息子たち」@恵比寿ガーデンプレイス。
パンフレットにもありましたが、まさに異種格闘技な舞台でした。
気分はエイリアンVSプレデター。(違)
第1部は、それぞれの得意分野を生かしたタンゴと芝居のコラボレーション。第2部は、歌ありダンスありトークあり高座あり(笑)のエンターテイメント・ショー。しめて2時間弱。
特に第2部は、出演者入り乱れての歌やダンスが楽しめて、かなり見応えがありました。
とは言え、京谷クァルテット(演奏)やファン&アガタペア(タンゴ)、姿月あさとさん(歌)は終始専門分野に専念していたので、ライフのお三方がチャレンジャー?という印象でしたね。そういう意味では、やはりfeat. Studio Lifeなステージだったのだと思います。
……まぁ、歌やダンスでは圧倒的な実力差は否めないわけですが、相手はプロだし当然と言えば当然か。
でも!!!!
石飛さん山本さん曽世さんも、予想以上に歌って踊れる人なんだとビックリしました。
たしかに「夏の夜の夢」で彼らが歌って踊る姿を観ましたよ。でもあれは、“出演者の殆どがミュージカル(ていうか歌付き芝居)に関しては素人”という条件付き。(例外:あらよる)
実際、その道(歌や踊り)のプロを相手にどれだけのものを見せてくれるのか。今回魅せる側にとっても観る側にとっても、かなり未知数だったんじゃないでしょうか。そんなシビアな状況で、及第点は確実だったと思います。これはファンの贔屓目抜きで!!
特に曽世さん。石飛さんが歌えて山本さんが踊れるのは納得ですが、曽世さんの健闘っぷりには思わず目頭が熱く…は半分ウソですけど、とにかく嬉しい驚きでした。
…3人でハモった時は、さすがに厳しかったですけどね(言うな)

石飛さんは、やはり歌が上手い!!!!
第1部では“マリアの息子たち”を象徴するかのようなマダム風の出で立ち(本公演でよく見かける毛皮を標準装備)で、タンゴのソロを熱唱。伸びのある歌声は安定感もあり、安心して見ていられました。
第2部では、姿月さんとのデュエット&ダンスも披露。ダンスは姿月さんの高身長ゆえに大変そうでしたが、歌は互角とはいかないまでも充分タイマン(死語)張れてたんじゃないかと。
特筆すべきは、見た目ですよ!!石飛さん、痩せたーーーー!!!!冒頭でお三方が黒のスーツでビシッと決めて登場したんですが、これが一番似合ってました。勿論いままでもスーツはよくお似合いでしたが、ワルターやサムソンのようなダンディー路線ではなく、スタイリッシュに着こなしてる感じ。とにかく格好良かったです。痩せられたことによって、女性役もグラマラスさがUPしていたように思います。

曽世さんは、やはり第2部の小噺(?)が見せ場だったんじゃないでしょうか。
メインテーマである「タンゴ」を題材に、若い男女に悲恋話を披露。オチも素晴らしくよく出来た噺で、なかなか面白かったです。あれって曽世さんオリジナル?それとも演出のまぁくさんの脚本でしょうか。先日のYEBISU亭で培ったであろう噺家のテクニックを存分に発揮し、洋風高座みたいな感じでした。(上手い説明が思いつかん…)
そして、相変わらずのナイス司会でした!開演前に上段半分で「曽世さんは司会要員だったりして~」と笑っていたのですが、まさか本当にそうだったとは(笑)ちなみにファンさんとアガタさんの英語は通じてなかったんだろうか…(有名大学卒でも/笑)

生のバンドネオンは初めてでしたが、京谷さんのバンドネオンは本当に素晴らしくて、生で聴けて心底良かったなぁと思います。ヴァイオリン・ピアノ・ベースも言わずもがな。
中でも『リベルタンゴ』は大好きな一曲なので、かかった瞬間は全身鳥肌!!歌詞つきというのも新鮮で、姿月さんの魅せる歌と情熱的なリベルタンゴが素敵でした。ちなみにこの曲は色々なアレンジ(チェロとかクラリネットとか)を聴いていますが、やっぱバンドネオンが一番だわー。

残念ながら宝塚というものに一度も触れたことのない私ですが、「元・宝塚」な方は何度か拝見したことがあります。その度に思うこと。
宝塚出身の方って、オーラがすげぇ!!!!姿月さんも例に漏れず、圧倒的なオーラを放ってらっしゃいました。
とにもかくにもカッコイイんだ!有無を言わさぬ男前オーラに眩暈すら覚えますよ!!そりゃあ姿月さんにかかったらライフのお三方は「若い男の子」だろうな(君付けだった、30代男性相手に/笑)。そんな姿月さんを「アホアホマン」呼ばわりした豪傑もいたようですが(笑)
礼服をお召しになって登場された日にゃあ、イケメン劇団も霞むって話です(涙)根本的に立ち姿が違うんでしょうねぇ。
そんなひたすらカッコイイ姿月さんも、フツーに喋るとおっとりした可愛らしい方なんですかね。独特のテンポでお話する姿がとってもラブリィでしたv
歌については素人がどうこう言うことじゃないと思うので、ただひたすら素敵だった、とだけ明記しておきます。あやうく惚れそうだったさ…。

ファンアガタペア。
正直、今回のステージで一番見応えあったかも。(個人的に)
見た目の麗しさもさることながら、タンゴってこんなに格好良いのかーーーー!!!!と大感動。
特にアガタさん。もう美し過ぎ!!!!どんな衣装でも難なく着こなし、広く開いた背中の眩しいこと!スリットから覗く脚もセクシー!!すっかり虜です。
ラテン系セクシー美男子なファンさんがまた素敵で、お二人の情熱的で息ピッタリなタンゴをもっともっと観たかった!!!
そんな素敵なお二人が、それぞれ山本さんと踊るシーンがあったのですよ。最初はファンさん、次にアガタさん。そして、お二人のタンゴと山本さんのコンテポラリーのコラボ。これがもーーーーぅ!!!!
……長くなりそうなんで、後述します。

山本さんについては、後ほど改めて。(長くなっちゃったのよ)

そんな絢爛な出演者陣がワザを競い合った第2部(ショー部門)があって本当に良かった!!!!……と思わざるをえなかったのが、第1部。音楽とダンスと芝居のコラボレーション部門。
いや、分かるんですよ?現代日本において「ニート」や「格差」「歪んだ親子関係」と言ったことがどれだけ深刻な問題なのか、ニュースで見聞きする程度には理解しているつもりです。
ただね、それを無理矢理タンゴと絡めんでも!!!!と思わなくもなかったり。社会諷刺を題材にした舞台は少なくないし、それを否定する気は毛頭ありません。
ただ、今回の舞台に関してはソレを求めている観客は少なかったんじゃないかなぁ、と。小劇団たるライフだけならまだしも、京谷さんや姿月さん、ファン&アガタペアを目当てにいらした方々には特に受け入れ難いものだったんじゃなかろうか。
ぶっちゃけ、脚本と演出が微妙だったんですよ(滝汗)登場人物のキャラ設定や背景もテーマのわりにご都合主義でお手軽に見えてしまったし、肝心の「問題提起」が芝居を通して間接的に観客へ伝えるのではなく、語り部の訴えかけ。手法としてナシではないと思いますが……今回はいらなかった気がするなぁ。つまり、限られた時間で表現するには、テーマが重過ぎたんじゃないでしょうか。
そんな中でも展開を盛り上げる演奏は素晴らしかったし、所々に挿入されるダンス(タンゴとコンテンポラリー)も見事。物語の闇と光をそれぞれ象徴するような、石飛さんと姿月さんのソロは圧巻でした。
“芝居”を担当したライフメンバーは、前述した厳しい状況の中で出来得る限りの事をされていた印象です。言葉は悪いけど「アレでよくぞここまで…」と(あわわ)
特に山本さんの病みキャラっぷりは久々にお家芸を観たなぁ、と(笑)いやもう本気で怖かったです。あまりの痛々しさに、背筋が寒くなったほど。それにしても山本さん、マザコン役がハマるわ…。

というわけで、山本さんです。



あのポスターから察するにダンサー要員?しかもお笑い系?などと危惧しておりましたが、きっちり役者&ダンサー(コンテンポラリー)担当でした。良かった良かった。
しかも、久々のダウナー系!!!!!!!!
近頃オモシロ系やらひょうきん系やらアッパーな役どころを与えられがちな山本さんですが、真価はやはり「痛み」を演じている時なのではないでしょうか。個人的な希望もかなり入ってますけど。
出だしこそあほのこでしたが(爆)、物語が進み、闇の部分が発露するに従って狂気じみた表情を見せ始めると、そこからは殆ど山本さんの独壇場。父親が入院すると分かった辺りの病みっぷりは、とにかく絶品でございました。
そのオーラたるや、まさにブラックホール。もしかしてアドルフ・カウフマンへのプロローグですか!!?
伝家の宝刀“不幸オーラ”を存分に発揮したのが、第1部中盤でのコンテンポラリー。二見テイスト(振付は山本さん本人?)ダンスの合間にふと立ち尽くして自分の手に噛み付くんですが、その表情の痛々しいこと。苦悩すればするほど色香倍増ってどんなマジックですか。
しかも、肌蹴た白シャツの胸元と踊るたびにチラリズムな柳腰(男に対して使う言葉か)がいやらしいのなんのって…………(悶)ていうかこの日の山本先生は何を着るにも胸元全開で、むやみやたらとフェロモンを撒き散らしてました。…男に対して目のやり場に困るのってどうかと思うんですけど。
最高にテンション上がったのが、ステージ終盤でタンゴペアに混ざってのダンス。ファンさんと踊り始めた時は「外出ても男相手かーーーー!!!!」と嘆き(ウソ)、アガタさんと踊り始めた時は「美女と踊れておめでとーーーー!!!!」と歓喜しました。山本さん、社交ダンスも踊れるんだね……(失礼)
でも、一人で踊ってる時が一番イキイキしてたように見えましたけどね。そんな自分大好きな山本さんが大好きです。
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